とり子の楽観主義

オプティミストを目指すとり子の雑記ブログ。

食わず嫌いだった!映画『きっと、うまくいく』は現代社会に問題提起する壮大なエンタメショーだ

きっと、うまくいく

『きっと、うまくいく』という映画をご存知でしょうか。

2009年公開のインド映画です。

公開時、ボリウッドとして知られる映画大国インドで、数々の作品を押さえ歴代興行収入1位を記録した大ヒット作品です。

これまで「この映画がいいよ!」という声はちらほら耳にしていたのですが、なんとなく食指が動かず、今まで観たことがありませんでした。

ですが、実際に観てみた感想はというと、

めっちゃ良い映画やん!!

今回は、恥ずかしながらも食わず嫌いだった映画『きっと、うまくいく』の感想を書いていきたいと思います。

ちなみに2018/6/23現在、Amazonプライム会員なら、Prime Videoで観ることができます。

 

3人の「バカ」が繰り広げるドタバタヒューマンドラマ

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あらすじ

 

超難関理系大学ICEでエンジニアを目指す3人の若者のお話と、彼らが大人になった10年後のお話が同時進行で語られます。

原題は"3 idiots"(3人のバカ)ということで、基本は、型破りで天才型のランチョー、父の期待を背負うファルハーン、一番の苦学生であるラジューの3人が繰り広げるコメディ劇です。

一方で、10年後には、常に競争社会に異を唱え、不思議な魅力で人を惹きつけていたランチョーが行方不明になっています。

そんな彼を探して、残りの2人(とランチョーをライバル視するおバカエリート1人)が旅する様子が描かれています。

 

ユーモアの中で、競争社会に対する疑問を投げかける

主人公3人が通う大学ICEは、入るだけでも凄まじい競争を勝ち抜く必要がある名門校。

そんな大学に入ってからも、「良い職」とされるエンジニアを目指すバリバリの競争社会です。

良い学校に入り、良い職に就く。
日本社会でも大多数の人が目指す成功への道でしょう。
 
インドは世界で2番目に人口が多い国で、その数ざっと13億人以上。
この事実だけ考えても、インド国内で繰り広げられる競争の熾烈さを想像することは難くありません。
そしてこの作品の背景には、人口が多いゆえの強烈な格差社会があります。

エンジニアを目指すのは自分がなりたいからではなく、それが「成功」の証だから。
貧しい家族の期待を一身に背負い、もはや自分だけの人生ではありません。

そんな世界を、ボリウッドの陽気な音楽とダンスの魅力を最大限活かし、コメディ調で笑いたっぷりに、一方でどきりとさせる過酷な現実の描写を交えながら、「あなたの本当にやりたいことは何?」と観る者に疑問を投げかけます。

型にはまった人生、本当にそれでいいの?

競争

日本版タイトルの由来

日本版のタイトル『きっと、うまくいく』は、劇中で繰り返される印象的な台詞、「うまーくいく "Aal Izz Well(アール・イーズ・ウェル)"」から取られたものです。

この台詞は英語の"All is well"から来ていて、ランチョーが大事な場面で繰り返し唱えるキーワードとなっています。

自分を信じていれば、自分の信念に従っていれば、全てうまくいく。

これは、ストーリーが展開するにつれ、観る人の心に刻まれていく魔法の言葉となります。

 

定義を知ることだけで満足していないか

ストーリーの序盤で、教授がランチョーに「機械」の定義を問うシーンがあります。

ランチョーは、難しい説明をかみ砕いた、誰にでも分かる言葉で質問に答えますが、それは良しとされず、教科書の定義を丸暗記して答えた「優等生」の方が評価されています。

このシーンは、「機械」のような人間を大量生産する学校(社会)に対する分かりやすい風刺でありながら、見事にラストにまで繋がる伏線にもなっています。

あることの定義を知っていることと、あることを知っていることは異なります。

10年後の世界では、ランチョーは定義に囚われない姿として描かれています。

 

終わりに

2時間51分とかなり長い映画なので、休憩を挟みつつ見るのが良いかもしれません。

ラストの展開は読めなかったので、美しい映像と相まって非常に爽快でした。

シリアスなシーンもありますが、基本は元気とエネルギーをくれる素敵なストーリーです。

まだこの作品を観たことがないそこのあなた、私のようにただの「食わず嫌い」だったらもったいないですよ。

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