とり子の楽観主義

オプティミストを目指すとり子の雑記ブログ。

コミュニケーション下手が「人を動かす」心理術から学んだ「教える」仕事に必要なこと

人を動かす心理を学んでみた

私事ですが、最近では「教える」仕事の比率が多くなってきました。

教える立場になって思うのは、コミュニケーション力の要る仕事だなということ。

そこで今回は、2冊の本を通じて学んだ、人を動かす心理について書きたいと思います。

 

 

教える仕事にはコミュニケーション力が必要

私は自分の知識やノウハウ(って言うと大層なものに聞こえますが...)を教え、その人の能力を伸ばす手伝いをすること自体は割と好きです。一方で、何かを効率よく学ぶためには本人のやる気や「できるかも」という自信が非常に重要であると感じています。

これは、学ぶ対象に対する興味が不足していたり、「難しい、難しい...」と思っていることはなかなか頭に入ってこないことを実体験を通して分かっているからです。

 

だからこそ教える立場として人にプラスの影響を与えるには、相手に自ら能動的な姿勢で臨んでもらえるようなコーチングのような働きかけが重要だと思います。これはつまるところ、コミュニケーション力です。

 

ところが残念ながら私はコミュニケーションが苦手なタイプです。

何気ない雑談とか、大きな飲み会とかそういうのは苦手ですし、昔から女子が連れ添ってお手洗いに行くこととか理解できない類の人間でした。言わずもがなですが、人間関係で強いストレスを感じがちです。

そのため最近では在宅の仕事を選んだりしていたのですが、自ら望んだとは言え、ここにきてコミュニケーション力が問われています。

これはまずいぞ。

効果的に教えるというのは、知識を伝達するだけでは不十分。知識を吸収する姿勢が受動的なのと能動的なのとでは目に見えて結果が違ってきます。せっかくためになることを教えてもその人のためにならならいと意味がありません。

 

本来であれば自然に習得したコミュニケーション力を発揮できれば良いのですが、まあそれはできるタイプなら苦労しないよねと(笑)

私のようにちょっとしたコミュ障を自覚している人間は、ちょっとした知識やテクニックを身に着ける必要があります。

そこで、人を動かす心理について改めて学んでみることにしました。手に取ったのはこの2冊の本です。

  1. D・カーネギー著『人を動かす』
  2. Daigo著『一瞬でYESを引き出す心理戦略。』

 

D・カーネギー著『人を動かす』

 

こちらは世界的なベストセラー本で、タイトルの通り「人を動かす」ために知っておくべきことが書かれています。

「人を動かす」と言うと何やら大層な響きですが、原題は"How to win friends and influence people”、 つまり「友を作り、人に影響を与える方法」です。

こっちの方が分かりやすいですね。要は、人間関係のハウツー本という感じです。

 

先日ブロガーやアフィリエイターの間で有名な『沈黙のwebマーケティング』という本を読んだのですが、こちらでも読者の心を掴むための方法の件で本書『人を動かす』が紹介されていました。

人に記事を読んでもらうには、人間の心理を知る必要があるよね、ということでしょう。

 

本題に戻って、本書『人を動かす』に紹介されているのは次の4つのタイプの人間関係についての原則です。

  1. 人を動かす三原則
  2. 人に好かれる六原則
  3. 人を説得する十二原則
  4. 人を変える九原則

 

名著『人を動かす』に学ぶ人のやる気を引き出す方法

名前を覚える

まずこの中で個人的に印象に残ったのは、人に好かれる六原則のうちの1つ、「名前を覚える」です。

 

人の名前を覚えるのが大事というのは当たり前のように思えますが、実際のところ毎日対応する相手が変わっていると一人ひとりの名前を覚えるのって難しいです。というか私は苦手です(泣)

しかも名前を覚えても、「間違えたら失礼だし...」とか、なぜかどぎまぎしてしまってなかなか人の名前を呼べないタイプです。コミュ障発揮...(汗)

 

でも考えてみると、あの人コミュニケーション得意だな、って感じる人って自然に人の名前を呼んでいるんですよね。呼びかけるときに「すみません」とかだけじゃなく、ちゃんとその人の名前を呼んでいます。

 

本書では、人の名前を覚えることを重要視し、一見重要でない立場の人の名前まで覚えていたという米国元大統領、フランクリン・ルーズベルトの話を引き合いに出しながら、このように述べています。

フランクリン・ルーズヴェルトは、人に好かれるいちばん簡単で、わかりきった、しかもいちばん大切な方法は、相手の名前を覚え、相手に重要感を持たせることだということを知っていたのである。ところで、それを知っている人が、世のなかに何人いるだろうか?

 

名前は、当人にとって、もっとも快い、もっともたいせつなひびきを持つことばであることを忘れない。

D・カーネギー著『人を動かす』より抜粋

 

誰かが自分の名前を覚えてくれていると、普通はちょっと嬉しく感じますよね。たくさんの人の中の一人ではなくて、個として見られている感じがするからでしょう。

 

よし、もう少し意識的に相手の名前を呼んでいこう。

 

激励する

もう1つ印象的だったのは、人を変える九原則に登場する「激励する」という箇所です。

ここでの原則は

激励して、能力に自信を持たせる。

こと。

 

「自分にもできるかも」という感覚が不足していたり、自分事として捉えていないと、なかなか知識や技術を習得することができません。

そもそも教えを求める立場の人って、その分野に明るくない人か、苦手だと感じている人なわけで、ただ解説されているだけでは内容が頭に入っていきにくいと感じています。

これは自分がその立場で、なんとなく良かれと思って聞いた講演等で思い切りこくりこくりと舟をこいでしまった経験があるので分かります(笑)

 

本書では激励することに関して、このように書かれています。

子供や夫や従業員を、ばかだとか、能なしだとか、才能がないとかいってののしるのは、向上心の芽を摘み取ってしまうことになる。その逆を行くのだ。大いに元気づけて、やりさえすれば容易にやれると思い込ませ、そして、相手の能力をこちらは信じているのだと知らせてやるのだ。そうすれば相手は、自分の優秀さを示そうと懸命にがんばる。

D・カーネギー著『人を動かす』より抜粋

 

また、事故で頭を怪我し、学ぶ能力が低いとして特別学級に入れられていた子どもを変えた親の話が紹介されています。彼を変える取っ掛かりとして父親が息子に数学を教えている場面で、

正しい答えが出るたびに、大げさに喜んで見せる。とくに、はじめ答えられなかった問題を正しく答えたときは、大いにはやし立てた。...(中略)...記録が少しでも更新できると、彼はもう一回やりたがる。この子は、勉強が、やさしい、おもしろいものだというすばらしい発見をしたのである。

D・カーネギー著『人を動かす』より抜粋

この父親の熱心は働きがけが功を奏して、息子の成績は飛躍的に上がったそうです。

 

この話から分かるのは、いかに学ぶ際の姿勢が大事かということです。

周りから「できない」と思われ、自分も「できない」と思っていると、伸びるものも伸びません。

だから教える立場の人は、その考えを変え、相手に「自分にもできる」とか、学ぶことが面白いと思ってもらえるように働きかける必要があるということですね。

 

Daigo著『一瞬でYESを引き出す心理戦略。』

 

こちらはメンタリストとして知られているDaigoの著書で、ビジネスパーソンが使える心理戦略について書かれています。

営業の仕事の人をメインにしているのかと感じましたが、ものやサービスを売る立場でなくても参考になる点が多くありました。

いや、「教える」のもサービスを売る立場か...。

 

『一瞬でYESを引き出す心理戦略』に学ぶ人の心理的特性

本書を読んで個人的に印象に残ったのは「観察する」という部分と、「無口な人ほど、実は話したがっている」という点です。

 

観察する。心の変化は目と口に表れる

前者に関しては、

相手の心理状態を探るために何よりも大切なのが「観察する」ことです。

と書かれており、例として相手の表情に注目することが挙げられています。

興味があって面白いと思っているとき、目線は上下に動き、口は軽く開きがちになります。逆に興味がなくてつまらないと、目線は左右にふらふら動き、口は左右に固く閉じられます。

Daigo著『一瞬でYESを引き出す心理戦略』より抜粋

 

教えることにおいても、相手が関心を持って聞いているかどうかを見抜くために相手をよく観察することが大切です。これは、関心を持ってもらえないと伝える内容が頭に入っていかないからです。

つまり、相手がつまらなそうであるなら、切り口を変える必要があります。

ついつい教える内容自体に意識が行きがちですが、本書を読んでもっと相手のことをよく見ようと思わされました。

 

自分の言うことに関心を持ってもらいたかったら、自分が相手に関心を持たなきゃ。

 

無口な人ほど、実は話したがっている

これについては、自分がどちらかというと「無口な人」の立場なので納得しました。

話しかけるのは苦手だけど、人と話すことが嫌いなわけじゃないんですよね。

 

本書では、

人間は基本的に自分のことを見てもらいたい、話しかけてもらいたい、わかってもらいたいという欲求を持っています。これは誰にも必ずある根源的な欲求です。

それでいながら、無口であまりしゃべらない人というのは、どんな話をすればいいのかわからないか、もしくは警戒心や恐怖心があってしゃべれない、だいたいがこのどちらかでしょう。人と会話するのが「嫌い」なのではなく「本当は話したいけれど話せない」人なのです。

Daigo著『一瞬でYESを引き出す心理戦略』より抜粋

と書かれています。

 

教える立場として考えるなら、会話が弾む人とだけ喋っていてはだめですね。相手の能力の向上を望むなら、「無口な人」にも働きかけていく必要があります。

自分から質問できる人等はそのままでも良いですが、喋らない人は理解しているのかしていないのかが分からないですから。

かと言って自分自身が根掘り葉掘り聞かれるのが嫌なタイプなので、その辺りは本書で書かれているように相手をよく「観察」して進めていく必要がありそうです。

 

終わりに

今回は教える立場として人を動かす心理について学んだことを書きました。

今回ご紹介した本は、教える立場にいる人はもちろん、ブロガー等人に関心を持ってもらう必要がある人にとっても学ぶところが多いと思います。

そう考えると私の場合は一石二鳥。もちろん、ちゃんと活かしていけたらの話ですが...

気になった方は一度手に取ってみてはいかがでしょうか。