とり子の楽観主義

オプティミストを目指すとり子の雑記ブログ。

「かわいそうな私」はもうやめよう。『幸せになる勇気』に学ぶアドラー心理学【感想】

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『幸せになる勇気』という本を読みました。

アドラー心理学の要素を分かりやすく対話形式で解説し、2013年の発売以来ロングセラーとなった『嫌われる勇気』の続編です。

本書は続編とだけあって、『嫌われる勇気』で紹介された考え方を掘り下げてると同時に、はっとさせられるような新しい考え方のヒントも与えてくれます。

 

 

なぜあなたは「幸せ」になれないのか?

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『幸せになる勇気』概要

前作『嫌われる勇気』と同様、迷える「青年」とアドラー心理学の考え方を教える「哲人」の対話形式で書かれています。

今回も「哲人」を論破しようとする「青年」の大げさな台詞回しにクスッとさせられるのですが、一方で彼が抱える悩みは私たちの多くが抱える悩みでもあります。

「この時代遅れのソクラテスめ!」みたいな台詞が面白い。

 

少しずつ順を追って対話の内容が深くなり、アドラー心理学の考え方が説明されていくので、前作を読んでいなくても十分楽しめる内容となっています

 

 

悩みは「悪いあの人」「かわいそうなわたし」のことばかり?

まず印象的だった点は、カウンセリング等で人が悩み事を話すとき、突き詰めると2つのことしか語っていないということです。

 

その2つとは、「悪いあの人」と「かわいそうなわたし」。

自分を悩ませる特定の人を非難するか、あるいは不遇な自分の環境をアピールするかのどちらかだということです。

哲人はカウンセリングの際に使用するという三角柱を青年に見せます。

その三角柱の一面には「悪いあの人」、もう一面には「かわいそうなわたし」と書かれています。

そして、この二面しか見えていない位置からは隠れた、残りの一面に書いてある言葉が「これからどうするか」です。

 

つまり、悩みが生じた時にはこの2点にばかり目が向いてしまいますが、本当に考えるべきは常に「これからどうするか」なのです。

 

過去は都合よく形を変える

なぜ「これからどうするか」が重要かと言うと、過去の話は今の自分の都合(本文中の言葉を借りれば「目的」)によって簡単に変えられてしまうからです。

人間は誰もが「わたし」という物語の編纂者であり、その過去は「いまのわたし」の正当性を証明すべく、自由自在に書き換えられていくのです。

・・・(中略)・・・

過去が「いま」を決めるのではありません。あなたの「いま」が、過去を決めているのです。

岸見一郎、古賀 史健著『幸せになる勇気』より抜粋

 

そのため、主観に囚われた過去を語ることに意味はなく、考えるべきは「これからどうするか」という一点へと行き着くことになります。

 

「ほめる」ことは教育上効果的でない?

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本書では前作にも登場した「青年」が3年の時を経て教育者となり、教育現場で奮闘するも理想を打ち砕かれ、「哲人」との対話を再度求めたという設定です。

そのため、教育に関わる内容が主となっています。

 

教育の話で印象的だったのは、本書では「ほめて伸ばす」が否定されていることです。

 

教育者である青年が承認欲求を満たすことの重要性を唱える一方で、哲人はばっさりとこう言い放ちます。

ほめられることでしか幸せ実感できない人は、人生の最後の瞬間まで「もっとほめられること」を求めます。その人は「依存」の地位に置かれたまま、永遠に求め続ける生を、永遠に満たされることのない生を送ることになるのです。

・・・(中略)・・・

「わたし」の価値を、他者に決めてもらうこと。それは依存です。一方、「わたし」の価値を、自らが決定すること。これを「自立」と呼びます。

 

承認欲求には終わりがありません。

他者に認めてもらえなくても、自分で自分を認められるようになることが「幸せ」への一歩となります。

 

『幸せになる勇気』を読んだ感想

本書は教育がテーマになっているとは言え、教育を授ける立場も、教育を受ける立場も全て自分に置き換えて考えることができるため、参考になる点が多くありました。

 

また承認欲求についての件は、私が以前休職中に受けたカウンセリングで指摘されたことと重なる点が多く、非常に胸に響きました。


他の記事でも書きましたが、カウンセラーの方からはこう言われました。

「とり子さんは、人からの評価で自分の価値を決めることが日常化している。

この考え方だと、人からの評価が得られないと、自分が何もしていなくても価値が下がってしまう。

それは自分を他人に委ねてしまっているということ。」


いやほんとにね、自信が無く「優等生」ちゃんだった私にはぐさっと刺さった言葉でした。

それから少しずつ考え方を変えてきたのですが、「幸せになる勇気」と題する本書でこのことが触れられているのは納得で、至極当然のことだと思います。

結局は、他者の評価や客観的な数字に頼るのではなく、自分のことを自分で認めてあげられないと、本当の意味で「幸せ」にはなれないのでしょう。

このことは、本書の後半で語られる「愛」のテーマにも深く関係しています。

 

終わりに

今回は、『幸せになる勇気』を読んで印象的だった点について書きました。

考え方次第で見える景色も変わってくるものです。

本書を読めば、あなたが必要としているヒントが見つかるかもしれませんよ。

幸せになるには、考え方を変える勇気が必要なんだね!